csvRead
CSVファイルを読み込む
呼び出し手順
M = csvRead(filename)
M = csvRead(filename, separator)
M = csvRead(filename, separator, decimal)
M = csvRead(filename, separator, decimal, conversion)
M = csvRead(filename, separator, decimal, conversion, substitute)
M = csvRead(filename, separator, decimal, conversion, substitute, regexpcomments, range)
M = csvRead(filename, separator, decimal, conversion, substitute, regexpcomments, range, header)
[M, comments] = csvRead(filename, separator, decimal, conversion, substitute, regexpcomments, range, header)
引数
filename
1行1列の文字列行列で,ファイルパスです.
separator
1行1列の文字列行列で,
使用されるフィールドセパレータ.
decimal
1行1列の文字列行列で,使用される小数点.
decimal が []
と異なり
conversion が stringに
設定された場合,小数点変換が行われます.
conversion
1行1列の文字列行列で,出力Mの型.
利用可能な値は "string" または "double"
(デフォルト)です.
read_csv では "string" がデフォルトであることに
注意してください.
substitute
m行2列の文字列行列で,
置換マップ(デフォルト = [], 置換処理なし).
最初の列
substitute(:,1) は
検索する文字列を有し,
2番目の列
substitute(:,2) は置換文字列を
有します.
ファイル中に指定された文字列が現れる度に
置換が行われます.
rexgepcomments
文字列: 一致する行を削除するための正規表現.
(デフォルト:
[])
range
1行4列の浮動小数点の整数行列で,
読み込む列および行の範囲です
(デフォルトの範囲は [] で,全ての行と列を意味します).
[R1 C1 R2 C2]の形式で範囲を
指定してください.
ただし,(R1,C1)は読み込むデータの左上隅,
(R2,C2)は右下隅です.
ファイルが正しく整形されていることに注意してください.
この範囲はパースされた要素についてメモリ上で実行されます.
header
1行1列の行列の浮動小数点整数, ファイルの先頭で無視される行の数.
M
m行n列の文字列またはdouble行列.
comments
正規表現にマッチしたm行n列の文字列行列.
説明
カンマ区切りの値をフィールドとするアスキーファイルを指定すると,
この関数は対応する文字列またはdoubleのScilab行列を返します.
例えば,.csvデータファイルは
表計算ソフトウェアにより"テキスト及びカンマ"形式で
作成されたものとすることができます.
列はカンマ以外で区切られたものとすることもできます.
この場合, 別のセパレータを指定する
csvRead(filename, separator) を使用してください.
オプションの入力引数のデフォルト値は,
csvDefault 関数で定義されます.
オプションの入力引数に空の行列[]を指定すると,
デフォルト値が設定されます.
入力引数 "conversion" が "double" の時,
.csvの中の数値以外のフィールド(例:文字列)は NaNに変換されます.
csvRead は UTF-8 および ASCII テキストファイルを読み込むことができます.
例
以下のスクリプトは,
csvRead関数のいくつかの基本的な使用例を示します.
以下のスクリプトは,
csvRead関数のより実用的な使用例を示します.
以下のスクリプトは
csvRead 関数のregexp引数により
行を削除する例を示します.
空のフィールドはcsvReadで管理されます
以下のスクリプトでは, ファイル "filename" は
5000行単位のブロックで読みこまれます.
実際に読み込まれたファイルの行数が5000行に
満たない時, すなわち, ファイルの終端に達した時,
このアルゴリズムは中断します.
出力は以下のようになります :
範囲を有する例
ヘッダを有する例
参照
csvWrite
履歴
5.4.0
関数が導入されました.
'csv_readwrite'モジュールに基づきます.
read_csv と比べた場合の
動作の唯一の差異は,
read_csvが値を文字列として返す時,デフォルトで値をdoubleに変換しようとする
ことです.
5.4.1
decimal が [] 以外で,
conversion が stringに設定された場合,
小数点変換が行われます.
5.5
ヘッダを無視するために,入力引数"header"が追加されました.