save
バイナリファイルに1個または複数の変数を保存する
呼び出し手順
save(filename [,x1,x2,...,xn])
save(fd [,x1,x2,...,xn])
引数
filename
ファイルのパスを含む文字列
fd
mopenをコールすることにより得られたファイル記述子
xi
任意のScilab変数
説明
saveコマンドはカレントのScilab変数を
バイナリファイルに保存する際に使用されます.
変数がグラフィックハンドルの場合,
save関数は対応するgraphics_entitiesの定義を全て保存します.
ファイルはパスまたはmopenにより得られたファイル記述子の
どちらかで指定できます.
save(filename) はfilenameで指定したファイルに
カレントの全ての変数を保存します.
save(fd)は記述子fdで指定したファイルに
カレントの全ての変数を保存します.
このプロトタイプは廃止予定であり、
Scilab 6では削除されます.
(実行環境の変数x および y を指定した)
save(filename,x,y) または save(fd,x,y) は
x および yという名前の変数のみを保存します.
save(fd,x,y) は廃止予定であり,
Scilab 6では削除されます.
(実行環境の変数名 "x" および "y" を指定した)
save(filename,"x","y") は(HDF5に基づく)SOD (Scilab Open Data)形式で
データを保存します.このフォーマットは Scilab 6シリーズで読むことができます.
Scilab 5シリーズと6シリーズの間でフォーマットの変更が決められました.
これは,5形式は文書化されておらず,仕様が既定されておらず,読み込むことが困難であったためです.
SOD (Scilab 6 のデフォルト形式)は完全に文書化され,HDF5ライブラリまたはアプリケーションにより
容易に読み込むことができます.
保存された変数は
load
コマンドにより再度読み込むことができます.
書き込まれたファイルは他のオペレーティングシステムやアーキテクチャ(リトルおよびビッグインディアン)に
対する可搬性があります.
例
参照
load
write
save_format
mopen
履歴
5.0.0
uimenu または
uicontrol ハンドルもこの関数で保存されます.
5.4.0
変数名(文字列)を入力とする場合,変数はScilab 6ファミリーで可読な
SOD形式で保存されます.
Scilab 5.X形式は廃止予定であり,Scilab 6で削除されます.
ファイル記述子を入力引数とするsaveは廃止予定であり,Scilab 6で削除されます.